2-1 どんな練習方法があるのか
バドミントンの練習方法は様々ですが、大きく分けて説明していきます。
・ ノック
選手に対してノッカーがシャトルを打ち続ける練習です。ノッカーは選手のショットを打ち返さずにシャトルを補給しながら打っていくので、選手がミスをしても続ける事ができます。ノック方法として、手投げとラケットで打ち出す方法があります。
メリット
・選手のレベルが低くても練習をすることができる
・ミスを無視できるので、強い負荷の練習ができる
・ノッカーの技術が低くても練習することができる(特に手投げ)
・コートが効率よく使える
デメリット
・選手のミスショットの意識が薄れてしまう
・戦術面での効果は薄い
・レシーブの練習がやりにくい、ノッカーの技術が必要
・ノッカーが常にコートに入らなければならず、回りを見ることができない
・ パターン練習
選手同士でパターンを決めて行う練習です。基礎打ちからゲームに近いものまで幅広く、より実戦に近い練習ができます。
メリット
・戦術面での効果も期待できる
・ショットの正確さを選手に理解させることができる
・より実戦に近い練習が行える
・上級者同士の練習では、より効果が期待できる
・指導者がコートに入らないので、広く指導することができる
デメリット
・初級者同士ではラリーが繋がらず効果が期待できない
・コート効率が悪い
・選手のミスによりラリーが切れてしまい、レベルによっては負荷が期待できない
・同レベルの選手同士で行うことが理想であり、効果が選手によって大きく変わる
・ ゲーム練習
試合形式の練習です。
メリット
・戦術面での効果も期待できる
・習得技術のチェックを行うことができる
・上級者同士の練習では、より効果が期待できる
・指導者がコートに入らないので、広く指導することができる
デメリット
・シャトルを打つ回数が少なくなる
・コート効率が悪い
・選手のミスによりラリーが切れてしまい、レベルによっては負荷が期待できない
・同レベルの選手同士で行うことが理想であり、効果が選手によって大きく変わる
・遊びになってしまう場合がある
・ 一人練習
フットワーク、素振り、トレーニングです。シャトルを打つ前の準備段階としても有効な練習です。サービス練習等もこれに含まれます。
メリット
・初心者に特に必要な練習
・シャトルに依存されないので、自由なスピード設定で練習できる
・一人で行える
・トレーニングの効果が期待でき、最大な負荷をかけることが可能
デメリット
・選手の気持ちや理解度次第で効果が変わってしまう
・シャトルを意識できない
・選手が飽きやすい
これらが、主な練習方法になります。
2-2 練習方法の選択
上記の練習方法で、メリットデメリットを書いたようにベストな練習は存在しないと言ってもいいでしょう。複数の練習を行いながら選手のレベルアップを計っていく必要があります。選手のレベル、性格、大会時期に合わせた練習方法を選択していってください。
ですが、この練習方法よりももっと考えなければならない事があります。練習方法は実は二の次で、最も考えなければならないのは、毎度の事ながら選手の事であり、方法ではありません。何を向上させる為の練習なのか、これが大切です。これについては2-3で広げていきたいと思います。
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